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1.身体計測

標準体重
肥満度
BMI
標準体重=(身長)2×22 で求めます。
BMI(Body Mass Index)=(体重Kg)÷(身長)2は肥満の指数で、統計的にBMI=22 前後の人が最も病気になりにくいといわれています。
肥満は生活習慣病の原因となり、BMI=25 以上は注意が必要です。
体脂肪率 男性 15~25%、女性 20~30%程度が標準です。
腹囲 男性85cm 未満、女性90cm 未満が正常です。
血圧、血中脂質、血糖値などの結果と合わせてメタボリックシンドロームの診断に用います。

2.血圧

心臓が収縮し血液を送り出す時の血圧を最高血圧、拡張した時の血圧を最低血圧といいます。
収縮期(最高)/拡張期(最低)が130/85mmHg未満を「正常血圧」、120/80mmHg未満を「至適血圧」としています。
肥満や運動不足、ストレス、過飲が高血圧の原因になりやすく、放置すると動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞、腎障害の原因になります。
更に糖尿病や脂質異常症など他の生活習慣病がある場合は厳格なコントロールが必要です。

3.聴力検査

聴力 会話式(肉声を使った簡易検査)、またはオージオメーターで中・高音域(1000・4000Hz)の聴力を検査します。
加齢、環境騒音、耳疾患や種々の疾患により聴力障害を生じます。

4.眼科検査

視力 裸眼視力、矯正視力を計測します。
矯正のバランスが悪いと、眼精疲労や肩凝り、頭痛の原因となることがあります。
眼圧 空気圧により眼球内圧を測定し、緑内障の早期発見をします。
緑内障は高眼圧のために視神経の機能障害をきたす疾患で、放置すると最悪の場合失明することもあります。
眼底 網膜の異常を検索し、眼の疾患を早期に発見します。
また、眼底血管の性状から糖尿病性の変化や全身の動脈硬化度を推察します。
Sheie H は高血圧性の変化を、Sheie S は動脈硬化性の変化を表します。

5.肺機能検査

肺活量 肺活量は、肺の機能を見る1つの指標です。
最大に息を吸った状態から最後まで吐き出すまでに吐き出された空気の量になります。
成人では年齢を重ねるほど量は減少します。
肺結核や肺炎、腫瘍による気管支閉塞などが原因で肺活量は少なくなります。
努力性肺活量 肺および呼吸の機能の指標で、一気に息を吐いた時の空気の量のこと。
通常の肺活量とは、ゆっくりとではなく、一気に息を吐く点で区別される。
努力肺活量測定においては特に、最初の1秒に吐かれる空気の量が、1秒量と呼ばれ重視される。努力肺活量が劣る場合、肺気腫などの疾患が疑われることがある。
1秒量 最大吸気位(これ以上息を吸うことができない程息を吸い込み、肺がぱんぱんの状態)から、できるだけ速く息を吐き出(努力呼出)したときの、最初の一秒間に吐き出すことのできた息の量のこと。
喘息やCOPDなどの閉塞性疾患(気管が細くなり息を吐き出し難くなる病気)の、重症度などの判定に重要。
身長・年齢・性別から得られる予測値(標準値)に対する%で評価する。
この予測値に対する%を%FEV1と表記し、80%以上が正常。
1秒率 1秒間に肺活量のうちどのくらいを吐き出すことができるかを、パーセントで示した値。
1秒率が減った場合は吐き出す力が弱いということを示し、COPD(慢性閉塞性肺疾患)や気管支ぜんそくなどが疑われます。
70%以上を正常値としています。
最大換気量 肺内の空気を、1分間にどれだけ多く入れ替えることができるかを測定した総合的な呼吸の予備能力の指標であり、拘束性障害、閉塞性障害でともに減少するが、特に中~高度の閉塞性障害では空気のとらえこみ現象のために著しく低下する。
80%以上を正常値とする。

6.尿検査

尿PH 正常は弱酸性(pH6.0位)で食生活により変動します。
過度の肉食、過飲、カルシウム不足で酸度が高くなると尿路結石の原因となります。
尿蛋白 健常人では陰性。腎障害、腎炎などで陽性となりますが、発熱時や過激な運動で陽性になることもあります。
尿糖 健常人では陰性。
糖尿病などにより血糖値が高値になると尿糖が陽性となります。
陽性の場合は糖尿病を疑い、さらに詳しい検査を行います。
尿潜血 腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺などの疾患で陽性となります。
そのほか遊走腎、激しい運動の後に陽性となることもあります。
尿ウロビリノーゲン 常人でわずかに検出され、正常は「±」です。
胆道系の障害で胆汁が排出されない場合は陰性、肝障害で血中ビリルビン値が上昇すると強陽性となります。
尿沈渣 尿中の固形成分(赤血球、白血球、上皮細胞、細菌、析出結晶、円柱など)を顕微鏡で調べます。
腎臓、尿路系疾患の診断に用います。

7.腎機能検査

尿素窒素(BUN) 腎機能障害時に上昇するほか、高蛋白食や激しい運動、脱水などにより上昇する場合があります。
クレアチニン 不要になった蛋白の最終産物で、腎臓から排出されます。
腎機能障害時に上昇します。
eGFR 推定腎糸球体濾過量は年齢、性別、血清クレアチニン値から算出される数値で、腎機能障害の指標となります。

8.便潜血検査

便潜血 大腸、直腸、肛門などの消化管からの出血があると陽性になります。
大腸ポリープ、大腸癌のほか、痔からの出血や裂肛でも反応しますが、陽性者の3%に大腸癌が存在するといわれています。
陽性反応もしくは自覚症状のある場合は精密検査をお勧めします。

9.血液一般・貧血検査

白血球 白血球は病原体から体を守る役割を持ち、感染症などの炎症性疾患や白血病などの血液疾患で異常値を示します。
また、過度の喫煙でも上昇することがあります。
喫煙者で白血球が多い方は節煙あるいは禁煙後、再検してください。
赤血球
ヘモグロビン
ヘマトクリット
赤血球中のヘモグロビンは酸素を運搬する重要な役割を担っています。
ヘマトクリットは血液中の赤血球濃度を表します。
いずれも貧血を調べる検査で、鉄分の摂取不足や出血、悪性腫瘍の存在で減少することがあります。
MCV
MCH
MCHC
MCVは1個の赤血球の容積、MCHは1個の赤血球中のヘモグロビン量、MCHCは赤血球内のヘモグロビン濃度を表し、貧血のタイプ・原因を調べるために用います。
血小板 血小板は血管の損傷部位に付着し、凝集して止血する役割を持っています。
減少すると出血傾向、過剰になると血栓形成の原因となります。
血液疾患や慢性肝炎、肝硬変の場合に低下することがあります。
血液像 白血球はそれぞれ役割の異なった数種類の細胞から成り、血液像はこれらの内訳を表しています。
Neut(好中球):感染症や急性の炎症で増加します。
Lymph(リンパ球):ウィルス感染症などで増加します。
Mono(単球):結核などで増加します。
Eosino(好酸球):アレルギー疾患や寄生虫症などで増加します。
Baso(好塩基球):増加はまれですが、骨髄性白血病などで増加します。

10.肝・胆道・膵機能検査

総蛋白 血液中に含まれる種々の蛋白質の総和で、個人差も大きく、一日のうちでも変動します。
肝障害や悪性腫瘍がある場合に低下します。
総ビリルビン
直接ビリルビン
ビリルビンは胆汁の主成分で、古くなった赤血球が脾臓で分解され、このときにヘモグロビンが変化してできた色素の一種です。
肝障害や胆汁の流れを悪くする胆道疾患で上昇すると黄疸(皮膚や眼球の黄染)になります。
直接ビリルビンと間接ビリルビンに分けられ、これをみることにより肝障害か胆道閉塞性障害か推測します。
ZTT
TTT
膠質反応と呼ばれ、肝炎・肝硬変などで炎症が強い場合に上昇します。
膠原病や脂質異常症、脂肪肝でも上昇することがあります。
AST(GOT)
ALT(GPT)
いずれも蛋白質の元となるアミノ酸を合成する酵素です。
主に肝臓に多く含まれているため、肝機能検査として重要な項目であり、ウィルス性肝炎や、アルコール性肝障害、脂肪肝などで上昇します。
また、AST(GOT)は心臓や骨格筋にも存在するため、心筋梗塞や筋肉疾患でも上昇します。
LDH ブドウ糖がエネルギーに変わる際に働く酵素です。
主に肝臓に多く含まれており、肝障害時にAST、ALTとともに上昇します。
エネルギーを得るのに重要な酵素で、筋肉や他の臓器にも広く存在するため、肺や心疾患、筋疾患、悪性疾患や激しい運動の直後でも上昇します。
γ‐GTP
ALP
胆道系の酵素で、肝障害以外に胆石や胆道閉塞性疾患、膵疾患などで上昇します。
過飲によるγ-GT(γ-GTP)単独の上昇がある場合は飲酒を控えてください。
ALP(AL-P)は骨にも存在するため、骨疾患や悪性腫瘍、妊娠末期で上昇することがあります。
血清アミラーゼ 炭水化物(でんぷん)を分解する消化酵素で、唾液や膵液に含まれます。膵臓、唾液腺の炎症や障害時に上昇します。
CPK CRPは、急性期蛋白としての性質を示します。
病原体の侵入や組織壊死により活性化されたマクロファージから産生される腫瘍壊死因子(TNF)、インターロイキン-1、インターロイキン-6 などの炎症性サイトカインの作用で、主に肝臓で産生されます。
感染症、悪性腫瘍、自己免疫疾患、組織壊死(心筋梗塞など)といった炎症性疾患で増加し、その活動性の指標となります

11.脂質代謝検査

総コレステロール 血中に含まれる脂質で、HDLコレステロール(善玉)やLDLコレステロール(悪玉)などの総和を表しています。
ホルモンや細胞膜を作るうえで大切なものですが、増えすぎると動脈硬化を進展させる原因となります。
HDL-コレステロール 善玉コレステロールといわれるもので血管にたまったコレステロールを肝臓に運び、動脈硬化を予防する働きがあります。
運動することで増加し、喫煙で低下します。
40mg/dl以上が望ましい値です。
総コレステロールが高くてもHDLコレステロールが高いなら問題はありません。
LDL-コレステロール 肝臓で合成されたコレステロールを末梢へ輸送をしている悪玉のコレステロールです。
動脈硬化を進行させ、脳梗塞や心筋梗塞の原因となります。
140mg/dl未満が望ましい値ですが、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や喫煙歴のある方は120mg/dl未満に、狭心症や心筋梗塞の既往のある方は100mg/dl未満にコントロールしてください。
中性脂肪 体内で最も多い脂肪で、糖質がエネルギーとして脂肪に変化したものです。
過食過飲や運動不足で上昇し、高い状態が続くと皮下脂肪や内臓脂肪になって体重が増加したり、動脈硬化を進展させたりして、脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。
動脈硬化指数 (総コレステロール-HDL コレステロール)÷HDLコレステロールで求められる指数で、数値が高いほど動脈硬化が進行する恐れがあります。

12.尿酸代謝検査

尿酸 蛋白質の一種であるプリン体が代謝される際に生じるものが尿酸で、飲酒や肉食、腎機能障害時に上昇します。
高い状態が続くと、結晶として関節に蓄積して痛風発作と呼ばれる関節痛を起こします。
また腎結石の原因になることがあります。

13.電解質検査

Na・K・Cl 血中に含まれる電解質で腎臓により濃度が一定に維持されています。
脱水、下痢、腎機能障害時や利尿剤の服用などで異常値になることがあります。
カルシウム カルシウムは、生体内で最も多量に存在する無機物です。
その99%以上は骨や歯などに存在し、残りの1%は細胞内に存在します。血清中のカルシウムはわずか0.1% です。
血清中のカルシウムは、約1/2が遊離したイオン化カルシウムとして、残りはアルブミンと結合しています。
イオン化カルシウムは機能上重要で、血液凝固、酵素の活性化、筋収縮、神経刺激伝導系などに必須です。
異常高値:原発性副甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、ビタミンD中毒、サルコイドーシス、悪性腫瘍の骨転移、多発性骨髄腫、腎不全、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫、Addison 病
異常低値:副甲状腺機能低下症、ビタミンD欠乏症、アミロイドーシス、急性膵炎、敗血症
無機リン リンは、生体中にカルシウムに次いで多く存在する無機物です。
その80~90%は骨に、約15%が細胞内液に存在しますが、細胞外液には少なく約0.1%といわれています。
無機リンの血清・尿の測定は、関係する内分泌、骨代謝の異常を調べるためになされます。
異常高値:腎不全、副甲状腺機能低下症、サルコイドーシス、悪性腫瘍の骨転移、ビタミンD過剰、先端巨大症
異常低値:副甲状腺機能亢進症、副甲状腺ホルモン産生腫瘍、ビタミンD欠乏症、尿細管性アシドーシス

14.糖代謝検査

血糖 血糖値は、血液内のグルコース(ブドウ糖)濃度であり、体のエネルギー源として大切な役割をしています。
主にインスリンというホルモンにより、血糖値は一定の範囲内にコントロールされており空腹時109mg/dl以下が標準です。
110mg/dl以上では糖尿病の可能性があり、糖負荷試験による精密検査をする必要があります。
HbA1c ブドウ糖と結合した赤血球ヘモグロビンの割合です。
過去1~2カ月間の平均的血糖値を反映するので、糖尿病患者の血糖値コントロールの評価に用います。
また、6.5%以上であれば糖尿病と診断します。
血糖負荷試験 経口ブドウ糖負荷試験は、OGTT(オー・ジー・ティー・ティーと読みます)とも呼ばれ、糖尿病が疑われる患者を対象に行う検査です。
75gのブドウ糖を溶かした水を飲んでもらい、飲む前と飲んだ後で血糖値がどのように変動するかを調べることで糖尿病かどうかを診断します。

経口ブドウ糖負荷試験の判定基準

判定 空腹時(負荷前)血糖値   負荷後120分値
正常型 110mg/dL未満 および 140mg/dL未満
糖尿病型 126mg/dL以上 または 200mg/dL以上
境界型 上記のいずれにも属さないもの

(⽇本糖尿病学会:1999年)

15.肝炎ウィルス検査

HBs抗原 HBs抗原が陽性で肝機能が正常の場合、生来のB型肝炎ウィルス保持者で無症状の状態と考えられます。
将来B型肝炎を発症する可能性があり、年に1回は肝機能の経過観察が必要です。
HBs抗体 HBs抗原が陰性でHBs抗体が陽性の場合、B型肝炎ウイルスに感染後、治癒したことを示しており、臨床的に問題ありません。
年に1回は肝機能の経過観察が必要です。
HCV抗体 HCV抗体陽性の場合、C型肝炎ウィルスに感染している可能性があります。
現在無症状でも将来活動性慢性肝炎や肝硬変に進行することがありますので、専門医にご相談ください。

16.梅毒反応検査

TPHA
RPR
梅毒感染の有無を調べます。治癒しても陰性化しません。

17.炎症検査

CRP 健常人では陰性。
感染症や膠原病、悪性疾患で上昇し、治癒すると消失するので、疾患の重症度、病状変化の評価に利用します。
RF リウマチテスト。慢性関節リウマチ、膠原病、肝疾患などで陽性となるほか、健常人でも数%が陽性を示すため、RAのみ陽性でCRP、血沈値などの炎症反応が正常であり、関節症状が伴わなければ臨床的に問題はないことが多いです。

18.腫瘍マーカー検査

種々の悪性腫瘍の存在で出現する蛋白質や抗原を調べます。
健常人でも異常値を示すことがありますが、陽性と判定された場合は定期的に経過観察するか、一歩進んだ検査をする必要があります。

CEA 主に、大腸・胃などの消化器癌、肺癌で上昇します。
また、喫煙の影響でも上昇するので、喫煙者で陽性の方は、節煙後、再検査をして値が低下することを確認する必要があります。
CA19-9 膵臓癌、膵炎で上昇します
AFP 原発性肝臓癌で上昇します。
慢性肝炎、肝硬変のある場合は、定期的にAFPの経過観察をするとともに、腹部超音波検査で肝腫瘍の存在をチェックする必要があります。
PSA 前立腺癌で上昇します。前立腺肥大でも軽度上昇します。
CA125  

19.循環器検査

心電図 皮膚の上から心臓の電気的変化を記録し、不整脈、狭心症、心筋梗塞、心肥大などの心疾患の有無を調べます。
異常を疑う場合は24時間ホルター心電図や負荷心電図、心臓超音波などにより精密検査をする場合があります。

20.胸部検査

胸部X線 X線により肺、心臓などの異常の有無を調べます。
古い結核、胸膜炎の跡などもチェックされるので、他の疾患と区別するため再検査およびCT検査などによる精密検査をする場合もあります。
胸部CT CTを用いて肺や縦隔(左右の肺に囲まれた空間)を観察します。
肺癌、肺結核、肺炎、肺気腫、気管支拡張症などの肺病変や縦隔腫瘍などを調べます。
喀痰細胞診 肺癌検査の一つで、喀痰内に混じる気管支粘膜からの脱落細胞を顕微鏡で観察し、細胞の悪性度を調べます。

21.甲状腺検査

超音波検査 甲状腺の腫瘍や炎症などの病気の疑いがないか、超音波で調べます。
TSH
FT3
FT$
甲状腺は脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)の刺激を受けて、トリヨードサイロニン(T3)と、サイロキシン(T4)という甲状腺ホルモンを合成、分泌します。
この2つのホルモンは、糖や蛋白のエネルギー代謝の調節に関与しているほか、心臓、消化管、骨、脳の発育を促進させるなどの重要な働きをしています。
この甲状腺に異常があると、ホルモンが出過ぎたり、逆に不足したりして、さまざまな障害がでてきます。

22.腹部検査

超音波検査 皮膚の上から超音波により腹部の臓器(肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓)を調べます。
胆嚢結石、胆嚢ポリープ、脂肪肝などを検出します。肝嚢胞、腎嚢胞、胆嚢ポリープ、肝血管腫、胆嚢腺筋腫症などは良性ですが、経過観察が必要です。
また、確定診断のために、再検査やCT検査などの精密検査を行う場合もあります。
※なお、検査の性質上、体系や体内の状況により一部見えづらいことがあります。
腹部CT CTを用いて肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、男性は前立腺、女性は子宮や卵巣を観察します。
場合によっては造影剤を用いた造影CT検査などの精密検査を行うこともあります。
胃部X線検査 造影剤のバリウムを服用し、X線を用いて付着したバリウムの貯留状態や通過状態などにより食道・胃・十二指腸の粘膜に潰瘍、ポリープ、腫瘍がないかを調べます。
潰瘍、ポリープ、腫瘍がみつかった場合は、確定診断のため内視鏡検査をお勧めします。
胃内視鏡検査 胃カメラを口から挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察し潰瘍、ポリープ、腫瘍などの状態を調べます。
潰瘍、ポリープ、腫瘍がみつかった場合は、確定診断のためポリープや腫瘍の組織を採取し病理検査をお勧めします。
大腸SF検査 肛門からS状結腸までにカメラを挿入し、大腸の粘膜を観察して大腸ポリープや腫瘍の状態を調べます。

23.乳房検査

視触診 医師が目で乳房を観察してくぼみがないか、手で触れてしこりがないか、リンパ節が腫れていないか、乳頭から分泌物がないかなどを観察します。
触診で発見できるものは、ある程度の大きさになったしこりです。
しこりがすべて乳がんというわけではありませんが、視触診だけに頼っていると、しこりが乳がんであった場合、ある程度の大きさにならないと発見できない可能性があります。
超音波検査、乳房X線検査との併用をお勧めします。
超音波検査 超音波により乳腺の性状や、腫瘍の有無を調べます。
医師の視触診や自己チェックでは発見できないしこりや、見つかったしこりが良性か悪性かといった診断に用いられています。
異常がある場合は組織生検などの精密検査をお勧めします。
乳房X線
(マンモグラフィ)
乳房をプラスチックの板ではさんで平たくし、乳房専用のX線装置で乳房全体を撮影します。
基本的に1方向か2方向から撮影します。
40歳代は乳腺密度が高い人が多いため2方向、50歳以上は1方向からの撮影としているところもあります。
医師の触診や自己チェックでは発見できないしこりや、石灰化のある小さな乳がんの発見に適しています。
異常がある場合は組織生検などの精密検査をお勧めします。

24.婦人科検査

内診 医師による内診により、子宮筋腫や卵巣腫大などの有無を調べます。
異常のある場合は精密検査を行います。
細胞診 子宮癌検査として内診時に子宮頸部から細胞を採取し、悪性度を検査します。
超音波検査 膣内からのアプローチ(経膣法)超音波により子宮、卵巣などを調べます。
筋腫や卵巣腫瘍などがあれば精密検査を行います。

子宮頸部細胞診の見方

子宮頸部細胞診の見方を少し丁寧に説明します。
当院では日母分類(クラス分類)【Class●●】と2008年から新しく承認されたベセスダ・システムと併記で報告しています。
ベゼスタ分類は、異常の程度をより正確に伝える事が出来ると考えられています。
今後は、ベゼスタ分類に統一されていきます。

ベゼスタ分類 意味 病理診断 解説 日母分類
NILM 陰性 腫瘍性の異常はない 今回の検診では、異常な細胞は認められませんでした。今後も定期的な健診をお勧めいたします。
扁平上皮系病変
ASC-US 軽い扁平上皮内病変疑い 意義不明な異型扁平上皮細胞 今回の検診では、注意すべき細胞が認められました。正確な診断を行うために、詳しい検査が必要です。 Ⅱ ~ Ⅲa
ASC-H 高度上皮内病変疑い 上皮内病変疑い 今回の検診では、正常とは異なる注意すべき細胞が認められました。
正確な診断を行うために、詳しい検査が必要です。
Ⅲa
Ⅲb
LSIL 軽度扁平上皮内病変 ①HPV感染
②軽度異形成
正常とは異なる細胞(異型細胞)が認められました。
前癌病変(異形成)の可能性があります。
正確な診断を行うために、詳しい検査が必要です。
Ⅲa
HSIL 高度上皮内病変 ①中等度異形成
②高度異形成
③上皮内癌
④微小浸潤癌疑い
正常とは異なる細胞(異型細胞)が認められました。
前癌病変(異形成)~初期のがんの可能性があります。
正確な診断を行うために、詳しい検査が必要です
Ⅲa
Ⅲb
SCC 扁平上皮癌 ①微小浸潤癌推定
②浸潤を伴う扁平上皮癌
癌と思われる細胞が認められました。
正確な診断を行うために、詳しい検査が必要です。
線系病変
AGC 異型細胞 ①線異型
②腺癌疑い
正常とは異なる細胞(異型細胞)が認められました。
前癌病変(異形成)~初期のがんの可能性があります。
正確な診断を行うために、詳しい検査が必要です。

AIS 上皮内線癌 上皮内腺癌 初期の癌の可能性があります。
正確な診断を行うために、詳しい検査が必要です。
Adenocarnoma 腺癌 浸潤を伴う腺癌 癌と思われる細胞が認められました。
正確な診断を行うために、詳しい検査が必要です。
その他の病変
Other malig その他の悪性腫瘍 上記以外の悪性腫瘍 悪性細胞が認められました。
正確な診断を行うために、詳しい検査が必要です。

25.骨密度検査

骨密度
(骨塩定量)
骨密度(骨塩量)を検査することにより、骨の丈夫さ、硬さを調べます。
低下すると骨粗鬆症になり、骨がもろくなり脊椎の変形や圧迫骨折などの原因となります。
カルシウム不足や高齢者、閉経後、運動不足の方にみられます。

26.頭部検査

MRI
MRA
頭部の断面を画像化する検査法を頭部MRI(磁気共鳴画像診断)といいます。
MRIは、電磁波に共鳴しやすい水素の性質を利用した検査で、体内の水素原子核に電磁波を送って磁気共鳴させて画像化します。
主に脳腫瘍、脳梗塞などの発見に役立ちます。
MRIの原理を利用して、頭部の血管の様子を詳しく立体画像化するのが、頭部MRA(磁気共鳴血管造影)です。
血管のようすがわかる立体画像を作ることが可能です。
くも膜下出血、脳動脈瘤など脳内血管障害の発見に用いられます。
頭部CT CTを用いて頭蓋内、脳を観察します。
外傷による頭蓋内血腫、脳腫瘍、脳血管障害(脳出血、脳梗塞、くも膜下出血)、脳萎縮などを調べます。
また、副鼻腔炎など耳鼻科領域の情報も得られます。

27.動脈硬化検査

血圧脈波検査 血管を流れる血液の脈動の速さや四肢の血圧を測り、血管の硬さと狭窄(動脈硬化の程度)を調べます。
この検査では次の2 つのことが判ります。
(1)脈波伝播速度(血管の硬さ)
心臓から押し出された血液により生じた拍動が動脈を通じて手や足に届くまでの速度のことで動脈が硬いほど速くなります。
(2)上腕と足首の血圧比(血管の詰まり具合)
上腕と足首の血圧の比を測定することで血管の狭窄の程度が分かります。健常人の場合、足首血圧は上腕血圧より高いのが普通ですが、足の動脈が脂質等で詰まったりすると、血流が悪くなり上腕の血圧より低くなり、上腕と足首の血圧比の値が低くなります。
頸動脈超音波検査 超音波で首の血管(頸動脈)を観察し、動脈硬化を診断します。
頸動脈は脳や心臓の血管をうつす鏡であり、動脈硬化が進んでいると脳卒中や心筋梗塞を起こす危険が高くなります。

28.医師診察

医師診察 医師が受診者の既往歴、家族歴、生活習慣および自覚症状などを問診し、総合判定時の参考にします。
また、聴診、触診などにより、心臓や肺のほか、甲状腺、頸部リンパ節などの異常を調べます。
血液検査等の検査結果を説明いたします。

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